目次
お客様への対応。
釣りのサポート。
船内の安全確認。
道具の準備。
清掃。
天候や海況の確認。
多くの仕事を覚える必要があります。
そのため、新しくスタッフが入ったからといって、すぐにすべてを任せられるわけではありません。
新人が長く働き、一人前へ成長できるかどうかは、本人の努力だけではなく、教える側の環境にも大きく左右されます。
今回は、遊漁船における「新人が伸びる職場」と「辞めやすい職場」の違いについて考えてみます。
海や釣りが好きな人でも、遊漁船の仕事となれば知らないことはたくさんあります。
船の設備。
ロープの扱い。
お客様への案内。
釣具の準備。
魚の扱い。
船内清掃。
安全確認。
経験者にとっては当たり前のことでも、新人には初めてのことがあります。
それなのに、
「それくらい分かるやろ」
「見て覚えろ」
と言われるだけでは、なかなか成長できません。
最初はできなくて当然という前提で、一つずつ教えることが大切です。
新人に仕事を教えるときは、
「これをここに置いて」
だけでなく、
「なぜここに置くのか」
まで説明すると理解が深まります。
例えば、
「この場所には荷物を置かない」
だけではなく、
「お客様が移動するときにつまずく可能性があるから」
と説明します。
理由が分かれば、新人自身が別の場面でも考えられるようになります。
遊漁船では、毎日海の状況もお客様も違います。
だからこそ、決められた作業を覚えるだけではなく、考え方を身につけることが重要です。
船の上では、一つのミスが大きな事故につながる可能性があります。
そのため、安全に関する教育は特に重要です。
船が動いているときに注意すること。
お客様が移動するときに見るポイント。
波が高いときの対応。
釣り針や仕掛けを扱うときの注意。
こうしたことは、「危ないから気をつけて」で終わらせず、具体的に教える必要があります。
危険な行動をしたときには、その場でしっかり注意することも必要です。
ただし、その後に、
「なぜ危険だったのか」
「次はどうすればいいのか」
まで説明することで、本当の教育になります。
遊漁船では、接客も重要な仕事です。
釣りが好きでも、人への説明や声掛けに慣れていない新人もいます。
最初から完璧な接客を求める必要はありません。
まずは、
笑顔で挨拶する。
困っている人がいれば声を掛ける。
質問されたら分からないまま答えず先輩に確認する。
このような基本から始めることが大切です。
先輩スタッフがお客様にどう接しているかを見ることも勉強になります。
新人には、まず基本的な作業から任せます。
✅ 船内清掃
✅ 道具の準備
✅ 釣具の整理
✅ お客様の荷物の案内
✅ 片付け
こうした作業を覚えながら、船全体の流れを理解していきます。
慣れてきたら、釣り方の説明やお客様へのサポートなど、少しずつ役割を増やします。
最初から何でも任せるのではなく、段階を踏んで覚えてもらうことが大切です。
新人が一番困るのは、
「分からないのに聞けない」
という状態です。
質問すると怒られる。
忙しそうで声を掛けにくい。
前にも聞いたからまた聞けない。
こんな雰囲気では、新人が自己判断してしまう可能性があります。
遊漁船では安全に関わることも多いため、分からないことを勝手に判断する方が危険です。
「迷ったら聞く」
「分からなかったら確認する」
これを当たり前にできる環境が重要です。
新人教育では、できていないことに目が向きやすくなります。
しかし、成長した部分を伝えることも大切です。
「準備早くなったな」
「お客様への声掛け良かったよ」
「片付けがきれいになったな」
こうした一言でも、新人にとっては励みになります。
自分の仕事を見てもらえている。
前よりできるようになっている。
そう実感できることで、仕事への自信がついていきます。
新人が混乱する原因の一つが、先輩によって言うことが違うことです。
Aさんにはこう言われた。
Bさんには逆のことを言われた。
そして、どちらに従っても怒られる。
これでは新人は困ってしまいます。
もちろん、経験によって仕事の工夫は違います。
しかし、
安全に関すること。
お客様対応の基本。
船内ルール。
報告方法。
こうした基本については、できるだけ統一しておくことが大切です。
新人が辞めやすい職場には、いくつか特徴があります。
・ほとんど教えずに仕事を任せる
・質問すると嫌な顔をする
・ミスすると理由もなく怒鳴る
・先輩によってルールが違う
・新人だけ雑用を任せ続ける
・できたことを全く評価しない
遊漁船の仕事は、朝が早かったり、天候に左右されたりする大変さもあります。
だからこそ、仕事そのものの大変さに加えて、人間関係まで大きな負担にならないようにすることが重要です。
船上では忙しい時間もありますが、少し落ち着く時間に新人へ声を掛けることも大切です。
「大丈夫?」
「船酔いしてない?」
「分からないところあった?」
そんな一言から相談が出てくることもあります。
新人側からは言いにくいこともあります。
先輩から声を掛けることで、安心感につながります。
海の知識や操船、お客様対応は、一日で身につくものではありません。
経験を積み重ねることで少しずつ身についていきます。
そのため、新人教育には時間がかかります。
教える。
一緒にやる。
任せてみる。
確認する。
できることを増やす。
この繰り返しが、一人前のスタッフを育てます。
そして、経験を積んだスタッフが次の新人を育てていく。
そんな環境ができれば、会社としても長く安定してサービスを続けることができます。
私たちも、安全を第一にしながら、海や釣りが好きな人が安心して成長できる環境づくりを大切にしています。